本当にあった怖い編集者のはなし

自分は何も考えずにスタッフへ丸投げし 自分から動かず横流しをするだけ 著者の想いも知らず的外れな提案ばかり 本を売り込むことしか考えず 誇張してアピールしようとし 発売後は何もしようとせず たとえミスが起きても人のせいにする 読者に役立つために魅せ方を考え抜き 関係者の力を最大限引きだしながら 心地よく働いてもらい 本を知ってもらう努力を惜しまないのが 真の編集者 ブログ

本当にあった怖い編集者のはなし

これまでに体験した編集者(出版社)についてご紹介します。よくあるのが「自分でチェックしないこと」「自分で考えないこと」です。

何も確認せずに見本を送っている・・・

増刷を重ねている書籍の見本が送られてきたときのこと。明らかに見た目から紙がふやけており、中身を見ると二重に文字が見えました。著者に送付する前に確認頂けますでしょうか・・・(+o+)

倉庫から出した、現在私どもの手元にある8刷は、目視ではわかりにくく、拡大鏡を使って、ぼやけた現象が視認できました。このご指摘されている現象に関して、管理部門からの報告によりますと、印刷時トラブルで言われる『紙のバタつき』という現象かと思われます。印刷時、紙が湿度などの影響でたわんでいたこと、印刷機の横幅ガイド設定の甘かったことが原因として多いですが、インク接着時に紙が横に動いた、滑った、などの現象が起こり、印刷が二重にされたように出来上がることがあります。

いつのまにか本の表紙の色が変わっている・・・

増刷を重ねている書籍で見本が送られてきたときのこと。初版の表紙とまったく表紙の色味が全く違いました。誰もチェックしないのでしょうか・・・このような返信がありましたが当たり前のことかと・・・(-_-)

色につきましては、現場に問い合わせて、基本は今後も1刷に合わせるようにいたします。

名前が違っている・・・

本のプロモーション動画を作成した時のこと。編集者の方からメールが転送され、サンプル動画が送られてきたのですが、名前が「たぐちまさと」になっていました。よく原稿作成時にデザイナーさんからのメールをそのまま転送される方もいますが、それなら直接やり取りしたほうが早いと思うのですが・・・(*_*)

いつの間にか女性に・・・

翻訳本が出版されたときのこと。出版社より発売日について知らされず、偶然、翻訳者の娘さんから翻訳本の存在を教えてもらうことに。韓国語の本なのでgoogle翻訳を使用して本について調べると、私のプロフィールが女性となっていました。さらに本の内容も改ざんされていることが発覚。事前に海外の出版社から原稿が届いたのに、どうしてチェックしないのでしょうか・・・

よくわからない・・・その1

これまでにない本の企画を提出したときのこと。すでに原稿も完成しており、あとは制作するだけでしたが、自分の会社のやり方にこだわられて、受け入れられませんでした。最初から会社の方針に合う著者と本を制作されたほうがよいかと思いますが・・・・

よくわからない・・・その2

子育てしている女性編集者とお会いした時のこと。編集者の方の経験が生かせるよう読者ターゲットをママとした本を提案したところ、「男性なので(母親ではないので)気持ちがわからない」といった理由で却下されました。ほとんどの読者が女性で、編集者の方もママなのに・・・

ちなみに、その方がご提案した企画は「パワハラなどメンタルで病んでいる人のための本」でした。気持ちがわかるのでしょうか・・・

部下をフォローしない・・・

いろいろミスを重ねて、担当編集者を変わって頂いたことがありました。変わる前は編集長の方だったのですが、そのあとは、まだ編集者になりたての若手社員。とても不安だったのですが、交代後もミスが多く、何も上司はフォローしませんでした。あるとき、ミスを指摘すると、このようなメールが。

私の方での最終チェックですが、基本的に必ず確認をさせていただいておりました。ただ、今回は制作担当者の編集者確認済みという勘違いがあったために、私に最終確認が回って来ず、このようなミスが起こってしまいました。今後も社内で確認フローを周知徹底し、同じことが起きないようにいたします。

販売サイトのリニューアルを行っていたのですが、指示通りに修正されずに情報が公開されていました。リニューアルされた後、編集者が確認を怠り、当方が指摘したのですがスタッフのせいに。メールには上司がCCに入っていたのですが、何もフォローがありませんでした・・・「確認を徹底」と言っても、また同じことを繰り返すことに。何が問題かわからない人に問題を解決できることはありません。

デザイナーに丸投げ・・・

編集者の方に本のコンセプトをお伝えしつつ、デザインイメージが把握しやすいサンプル(類書)を複数提示し、デザイン案を依頼した時のこと。まったくイメージと異なるデザインばかりがでてきました。するとこのようなメールが・・・

一般的には、私たちの本作りとしては、紙面はお任せいただいています。が、今回は、本の性質と、田口さんの意思を尊重し、できるだけ要望を聞きたいという姿勢でやっております。ですので、田口さんに、なみなみならぬこだわりがありますので、口頭の抽象的な表現でなく、具体的に「これ」という目に見える指示をいただいた方がいいかと思っています。

たとえでいうと、ある意味私たちはアート作品を作っているのではなく、商業印刷です。そして田口さんの求めるレベルは、アートレベルかもしれません。ただそこは、主観の範囲がすごく大きく、(だからアートなのでしょうか)「ぴったり合う」のは、具体的にご指示いただかないと、 難しいかと思うのです。

基本的にデザインは出版社にお任せしており、一発OKなところもあります。デザイナーに丸投げで、お任せできないほど頼りないことが問題なのですが・・・(*_*)

こちらがデザイン案を考えて、手とり足とり指示するのであれば、直接デザイナーと話したほうが早いです。イメージがわいていないのであれば、どういったものがいいのか、類書など提示しつつ著者にヒアリングすればいいだけの話です。

特に女性の読者が多いことから、必ず本を制作するときは主観的な判断にならないよう、読者の方にデザイン案について意見を聞きながらフィードバックしています。結局、こちらの本は私がデザイン案を考え、アート作品ではなく、10万部を超える本となりました。

毎日画像を投稿しているのですが・・・

出版社よりtwitterで当方の作品を毎日投稿するといったキャンペーンを行うというご提案を頂いたときのこと。テキストは無断転載されやすく、当方の作品を画像で提供するのであれば大丈夫であることをお伝えしました。すると、このようなメールが。

画像化について、内部で協議したのですが、結論を申しますと、本当に残念ですが今回ツイッターの掲載案は見送らせていただこうということになりました。今回は、1回限りではなく、継続するのが肝要なのですが、該当部門によりますと、世界観を損なわないように画像にして、毎日アップし、さらにユーザーの反応に対してすべて管理するということが、現在の状況下では人的資源が足りなくて、継続することが困難であるという見解です。

私は毎日、作品(画像)を投稿し、4年くらい続けているのですが・・・本を売るとはそんな簡単なことなのでしょうか。

ファンレターを紛失・・・

読者とお会いした時のこと。「手紙を見てくれましたか?」と言われたことがありました。身に覚えがなく、出版社に問い合わせると、このような回答が。

著者の方あての郵便物は、明らかに危険な内容以外は、すべて転送するようにしております。膨大な量の郵便物が小社に来るので、そのお名前に記憶にないのですが、いずれにしても十分注意するようにいたします。

膨大かどうかは関係ないのでは・・・結局、手紙が見当たらないので、読者にお詫びと共に手紙の内容を伺いました。

まとめ

あくまでお会いした編集者の方の話であって、そうではない方もいらっしゃいます。このようなことを非常識と思えるような編集者の方と一緒に制作できればと思います。

関連:編集者の特徴

自分は何も考えずにスタッフへ丸投げし 自分から動かず横流しをするだけ 著者の想いも知らず的外れな提案ばかり 本を売り込むことしか考えず 誇張してアピールしようとし 発売後は何もしようとせず たとえミスが起きても人のせいにする 読者に役立つために魅せ方を考え抜き 関係者の力を最大限引きだしながら 心地よく働いてもらい 本を知ってもらう努力を惜しまないのが 真の編集者

 

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