この記事は、instagramフォロワー数60万人以上、「そのままでいい」「きっと明日はいい日になる」など累計90万部以上の著者(@yumekanau2)が執筆した記事です。

猫みくじ「完璧ではない自分とどう向き合うかで人生の質が決まる」
感情は選べないけど、どんな自分でいたいかは選べる
日々を過ごしていると、ふと自分の中に対照的な気持ちが同居しているのを感じることがあります。優しさと、意地悪さ。
穏やかさと、苛立ち。
気遣いと、皮肉っぽさ。
どれも、自分の中に確かにある感情。
人間らしさと言えばそうかもしれません。
けれど、そのなかでどれに身を委ねるか。
どれを表に出すか。
それは、選択の積み重ねなんだと思うのです。
イライラしている自分を、そのままぶつけたくなる時
例えば、些細なひとことで心がざらつく瞬間があります。
誰かの態度が冷たく感じた。
期待していた返事がこなかった。
一日頑張ったのに、労いの言葉ひとつなかった。
そんなとき、「こっちだって我慢してるのに」と言いたくなったり、
つい態度に出してしまいそうになったりするものです。
でも、そういうときこそ、自分のなかに問いかけが生まれます。
「今の自分が選びたいのは、本当にその態度だろうか?」
怒りや不満を外に出せば、一瞬はスッキリするかもしれません。
でも、あとから必ず来るのは後悔です。
「どうしてあんな言い方をしてしまったんだろう」
「もう少し穏やかでいられたはずなのに」
そんな自分に落ち込むことって、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
“道徳”とは、自分自身を裏切らないためのもの
他人に対してではなく、自分自身のために持っている“軸”があります。
それは、たとえば「誰かをわざと傷つけたくない」とか、
「自分の機嫌で人を振り回したくない」という気持ちだったりします。
社会的な正しさというよりも、もっと個人的な、
「こうありたい」自分への誠実さです。
その軸があるからこそ、たとえどれだけ不機嫌な気持ちが湧いても、
全部をぶつけることにストップをかけられる。
自分の中にある“そのままの感情”をすべて許してしまったら、
あとで自分が自分にがっかりしてしまう。
その未来がなんとなく想像できるから、歯止めをかけようとするのです。
「私は悪くないのに」と思い続けても、状況は動かない
感情がぶつかったとき、よくあるのが“被害者意識”のループ。
自分は間違っていない。
理不尽なのは相手の方だ。
なんで私だけがこんなに我慢しなきゃいけないの?
そう思えば思うほど、自分の中に正しさが強くなり、
そのぶんだけ感情はこじれていきます。
けれど、どれだけ自分が正しくても、
それで現実が変わるわけではありません。
むしろ、「私は正しいのに報われない」と思い続けることは、
感情の袋小路に自分を閉じ込めてしまうようなものです。
正しさよりも大切なのは、
自分の心がラクになれる選択をすること。
「しんどい状況」を乗り越える先に、自分への楽しみを用意する
つらい状況を“我慢”で乗り越えようとすると、心が摩耗していきます。
だけど、そこに**小さな「希望」や「ご褒美」**を差し込むことができたらどうでしょう。
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この一週間を乗り切ったら、週末にお気に入りのカフェでのんびりしよう
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苦手な人との関係を頑張った日は、新しい本を買っていいことにする
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少しずつでも前進したら、自分の好きな音楽を思いきり浴びよう
そうやって、自分の心に小さな光を灯す。
それだけで、不思議なくらい視界が変わっていくのです。
何も劇的な変化じゃなくていい。
ほんの些細な“楽しみの約束”が、日常の中にあるストレスの重みを和らげてくれる。
“ご機嫌”であることは、偶然じゃなくて選択である
感情は自然にわき上がってくるもの。
けれど、ご機嫌でいることは、その感情に対する「姿勢」から始まります。
嬉しい出来事があったからご機嫌になるのではなく、
「どう在りたいか」を選び続けることで、穏やかさや喜びは育っていく。
そしてそのご機嫌は、自分だけではなく、
周囲の人にも心地よい空気を生み出していくのです。
他人にコントロールされるのではなく、
自分で舵を握ること。
不機嫌な自分を責めるのではなく、「今ここから切り替える」と決めること。
それが、日々をご機嫌に生きるための知恵です。
“ワクワク”は、感情を整えるチューニングツール
心がざわざわしたり、落ち込んだりしたとき、
感情の調律をするように、意識を少しだけ未来に向けてみる。
「何か楽しみにしていることあったっけ?」
「心が弾むような時間って、最近あったかな?」
そんな問いを自分に投げかけると、
どんなに沈んでいた日でも、ふっと心の位置が変わる瞬間があります。
“今”にしか視点がないとき、
感情に飲み込まれやすくなる。
けれど、“この先”に心が向いていると、
希望の光が見える。
その光は、現実を変えるものではないかもしれないけれど、
「変われる自分がいる」と感じさせてくれる。
不機嫌な自分に気づける人は、もうご機嫌のスタート地点に立っている
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人の中には、さまざまな感情が共存している
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不機嫌を表に出すかどうかは、自分で選ぶことができる
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被害者意識を持ち続けても、状況は動かない
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ご機嫌は「なる」ものではなく、「つくる」もの
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小さな楽しみを持つことが、感情を切り替える力になる
どんな自分にも優しくなれる、それが本当の強さ
完璧じゃない自分を、どう扱うか。
それが、人生の質を決めると思います。
不機嫌になる日もあっていい。
つい、やさしくなれない日もある。
けれど、そこから目をそらさず、
「それでも自分は、こんなふうに在りたい」と選び直せる人は強い。
日常の中で静かに、でも確かに、
自分を律し、整えていく。
その積み重ねこそが、自分への信頼を育てていきます。
🕊 今日も、自分をご機嫌にする選択をしてあげてください。
それができるあなただからこそ、きっと周りにもやさしくできる。
その循環は、少しずつ世界をあたためていきます。