僕たちはヒカキンになれないけど、ヒカキンも僕たちになれない
日本一のyoutuber「HIKAKIN」さんとは?
小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10にも入るようになったyoutuber(ユーチューバー)。職業としても認められ始めています。
1位 サッカー選手・監督など
2位 野球選手・監督など
3位 医師
4位 ゲーム制作関連
5位 建築士
6位 ユーチューバー
7位 バスケットボール選手・コーチ
8位 大工
8位 警察官・警察関連
10位 科学者・研究者小学生の「将来なりたい職業」ランキング 日本FP協会『将来なりたい職業』ランキングより
youtuberのなかで、国内チャンネル総登録者数No.1を誇るのが「HIKAKINさん」。今では登録者数が約700万人。ヒカキンさんの年収は10億円以上とも噂され、本当だとすると月収だけでも1億円以上にもなります。
ただyoutubeに動画をアップするだけで、これだけの収入を得ているのを知ったら、「どうしたらHIKAKINさんみたいに稼げるのだろう?」と思う人もいるかもしれません。
いくら頑張ってもHIKAKINさんにはなれません
結論から言うと、いくら頑張ってもHIKAKINさんにはなれません。そして、HIKAKINさんになる必要もありません。どうしてHIKAKINさんになれないのか。大きな理由は先行者利益(メリット)です。
youtubeに限らず、ブームが来る前に始めた人はライバルもいないため、比較的、簡単にアクセスやファンを獲得しやすい傾向にあります。youtubeのようなWEBのプラットフォームはアクセスや登録者数が多いコンテンツが良いコンテンツと評価され、他のコンテンツ(動画)よりも上位に表示されたり、頻繁に視聴者にオススメされるなどされます。
誰よりも早く始めると、ただ動画(コンテンツ)をアップするだけでも、他のライバルよりも閲覧されやすくなり、少しでもヒットすればブレイクしやすい環境にあります。
ひたらすらコンテンツを作り続ける
そのため、ある程度自分の動画が認知されたら、あとはひたすらコンテンツを作り続け、ブレイクするのを待つのです。
少しでも火種をつけるために、これまで築き上げてきた知名度を活かして、他のyoutuberにもメリットを提供する形でコラボレーションしたり、これまで得た利益を元にPRなどする場合もあります。
すると、これまで目に触れなかった視聴者にもコンテンツを見ていただき、さらにファンを獲得します。さらに、より影響力のある人と組めたり、PR資金が増えるなどいろいろな可能性が生まれ、新しいファンを獲得しやすくなります。つまり、良い循環が生まれています。
知名度がない人はどうすればいいのか?
何も知名度もない人はどうすればいいのか。普通の人であれば、「今からyoutubeを始めても先行者利益が得られないし、諦めよう」と思うかもしれません。
今までの話の流れと矛盾するかもしれませんが、youtube(SNS)にチャレンジしてみること。HIKAKINさんまでにはなれなくても、ある程度「戦略」を持ってyoutube(SNS)を運営していれば、そこそこのyoutuber(インフルエンサー)になれます。
「量より質」を考えること
そのときに大切なのは「量より質」を考えること。視聴者数より視聴者の質をどのようにして高めるかを考えます。例えば、ターゲットを絞ります。
恋愛に詳しい人がいたら、恋愛に悩んでいる20代の女性に向けたコンテンツを作ります。もちろん、HIKAKINさんの視聴者にはそのようなターゲットは含まれているかもしれませんし、いくら頑張ってもターゲットの視聴者数さえも負けてしまうかもしれません。
だからこそ、登録者数にこだわらず、どれだけ視聴者から信頼を得るかにこだわります。少なからず、もしも恋愛に詳しい方であれば、HIKAKINさんよりターゲットから信頼を得やすいでしょう。
わかりやすい事例を挙げると、「ソロキャンプ」でブレイクしているヒロシさん。お笑い芸人なのに、ただひたすたら一人でキャンプしている動画をアップし、今では10万人以上に登録され、本まで出版されています。
つまり、ヒロシさんはHIKAKINさんよりキャンプに関心がある人には信頼を得ているはずです。これだけでもすごいことですが、ターゲットから信頼を得ることで満足してはいけません。次に何が来るのかアンテナをはること。
今度は自分が誰よりも先に波に乗る
HIKAKINさんがyoutubeの波に乗ったように、今度は自分が誰よりも先に波に乗るのです。そのとき、これまでの努力が報われます。同じタイミングで波に乗ろうとする人がいますが、あなたにはすでyoutube(ある程度ファンを獲得していることが前提)などで獲得したファンがいます。
新しく始めたことについてファンにPRすればいいのです。すると他のライバルよりも一歩先に踏み出すことができます。思うようにならなくても頑張ったことは無駄になりません。
一番良い例がピコ太郎さんの「PPAP」。ずいぶん前から考えていたネタでしたが、ジャスティンビーバーさんが動画を紹介したことで大ブレイクしましたが、それ以前からいろいろとPRのために動いていたようです。
具体的には知り合いの芸能人(例えば、AAA)などにPPAPの動画を紹介してもらうように依頼していました。しかも、なるべく同じタイミングで紹介してもらうようにしていたそうです。つまり、一挙に露出を高めて、視聴者を獲得しようとしていました。
そのような取り組みが功を奏し、最終的にジャスティビーバーにまで動画が届きました。これもピコ太郎さんが芸能活動をされており、事前に影響力のある芸能人に知り合いがいたから(人脈があったからこそ)できることです。
ターゲットに役立つコンテンツを提供し続けること
一番大切なことはターゲットに役立つコンテンツを提供し続けること。いくら先行者利益があたっとしても、視聴者に役立てなければ、信頼を得ることも、ファンになっていただくこともできません。例えば、HIKAKINさんはファンに満足頂くため、7分の動画を編集するのに6時間もかけているそうです。(ちなみにこの記事を書くのに2時間かかりました)
まずは続けること
まずは、まわりより少しでも得意なことを見つけて、それを誰よりも時間をかけて、続けること。どんな活躍しているyoutuberも更新を怠りません。
とはいえ、最初のうちは視聴者に役立とうとして頑張ってもなかなか続かないもの。まずは自分の好きなことから始めたほうがよいでしょう。ファン(視聴者)に役立つ喜びを感じ、徐々に自分の好きなこと以外のコンテンツにも挑戦してみます。
私はyoutubeではなく、2年半ほど前にinstagramが世間に認知される前に始め、毎日更新し続けましたが、今では42万人以上にフォロー頂いています。これも先行者メリットを受け、読者に役に立つコンテンツを提供し続けたおかげです。
地道に継続することで、自分の強みが磨かれ、自分らしさが生まれ、それに魅力を感じるファンができます。一番難しいのは結果が出ない中で、諦めずに続けることかもしません。しかし、それができる人が成功するのです。