想いを手紙にしたためる
最近、あなたは手紙を書いたことがありますか?今ではメールやSNSを用いて連絡を取るほうが便利で、手紙を送る人は減少していると言われています。
これまでに私は就職活動、自己啓発をテーマとした本を10冊ほど出版していますが、「そのままでいい」という本を出版したとき、初めて読者の方からファンレターを頂いたことがありました。手紙を送って頂いたのは、岡山県に住む女子中学生。
手紙を読んでみると、ところどころ修正液で文章が直されていました。自分で気づいたのか、それともまわりの大人に指摘されたのかわかりません。しかし、いろいろと自分なりに考えて手紙を書いているのが伝わってきました。
もしもメールであれば、どんなに時間をかけて修正したとしてもわかりません。どのようにして書いているのかわかりやすいのが手紙のよさかもしれません。
私の知り合いには「記念日に手紙を送りあう」という夫婦がいて、感心したことがありあます。そのときの相手に対する想いを確認できるだけでなく、時が経てば、その手紙を見て、初心にかえることもできます。
たいていケンカするときは、相手への感謝の気持ちを忘れているもの。そういったときに、これまでの手紙を読み返せば、有りがたみを思い出し、ぶつかることも少なくなるかもしれません。
先ほどのファンレターには、近所で撮影したと思われる青空と夕日の写真が2枚同封されていました。その写真は今でも部屋の壁に貼っており、ときおり眺め、私のことを応援してくれる人がいるのだと思い出させてくれます。
ただ想っているだけでは、なかなか相手には伝わらないもの。自分の想いを形にして伝えれば、相手に伝わることもあります。もしも、なかなか自分の気持ちが伝わらないと思ったら、想いを手紙にしたためてはいかがでしょうか。