猫みくじ「あなたの“似た人”は、きっと現実にもちゃんと存在している」

見てくれる人はいるあなたの味方はどこかにいる 猫みくじ

📱現実で孤独なのは、私が“おかしい”からじゃない──ネットとリアルのあいだで迷子になる私たちへ

「ネットでは似た人がいっぱいいるのに、現実だと私は浮いてる」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?

スマホの画面の中には、
考え方も、感じ方も、自分に近い人がたくさんいる。
安心できる言葉、笑えるネタ、価値観の一致。
まるで、「ここに私の居場所がある」と思えるような感覚。

なのに、スマホを閉じて現実に戻った瞬間、
空気が変わる。
沈黙に刺さる。
「自分だけがズレている」ような感覚に襲われる。

ネットで“普通”だった自分が、現実では“異質”になる。

いったい、私の居場所はどこにあるんだろう。


🌐 「ここに私と同じ人がいる」と思えた夜

SNSを眺めていたある夜、
自分とまったく同じ感情を書いている人を見つけた。

「すごい…まるで私の気持ちを代弁してる」
リプライ欄には共感の嵐。
いいねもリツイートもついている。
つまり、この人の感じていることは“おかしくない”。

それはまるで、
**「自分の存在が肯定されたような気持ち」**だった。

この世界に、ちゃんと「同じ側」の人がいる。
そう思えたとき、少しだけ息がしやすくなった。


🧊 でも、リアルの世界では“見えない”

翌朝、会社や学校に行く。
通勤電車のなか、職場の空気、周囲の会話。
誰もが当たり前のように、**“正解っぽい生き方”**をしているように見える。

休み時間の話題に入れない。
自分の考えを出す勇気がない。
笑いのツボがズレてる気がする。
なんとなく、浮いている。

そしてふと思う。

昨日、スマホの中で見つけた“仲間たち”は、どこにいるの?


📦 「スマホの中だけに存在する人間関係」

ネットで見つかる“似た者同士”は、
本当に存在している。
嘘でも幻想でもない。

けれど、彼らは“自分の生活圏”にはいない。

会えるわけじゃない。
同じ部屋にいるわけでもない。
挨拶を交わすことも、視線を交わすこともできない。

だから時々、こう感じてしまう。

「私だけが、おかしいのかもしれない」と。


🪞 現実とネットの“感覚のズレ”が心を削る

  • ネットでは「それ、分かる」と言われる

  • 現実では「なんか変わってるね」と言われる

このズレを何度も経験すると、
どちらの自分が“本物”なのか分からなくなる。

本当の自分を出せるのはネットだけ。
でも、その自分は“実在”していないような気もする。

現実の自分は、空気を読み、言いたいことを飲み込み、笑ってやりすごすだけ。
そうしてだんだん、自分の感情が“どこにも存在できない”ように思えてくる。


🧩 「自分の居場所」は、地図に載っていない

居場所というのは、物理的な場所とは限らない。
むしろ、**“自分で自分を受け入れられる感覚”**が、最大の居場所なのかもしれない。

ネットには、自分と似た価値観の人がいて、
似たような痛みを抱えている人がいる。

それを知っているというだけで、
現実の孤独は少しだけマシになる。

でも、そこで終わってしまうと、
スマホの外では、ずっとひとりぼっちのままになる。


🧱 問題は「自分の個性」じゃない。「構造」の方だ。

「自分が人と違うから浮くんだ」
そう思って自分を責めてしまう人は多い。
けれど、本当は逆かもしれない。

  • 同じ価値観の人が“いても見えない”構造

  • 多様性が“空気”のレベルで受け入れられない文化

  • 本音を出すと「面倒くさい」と言われる人間関係

社会側が“画一的すぎる”ことが問題なんじゃないか。

なのに、そこにうまくフィットしない人間だけが「異常」扱いされてしまう。


🧬 「普通」じゃない人の方が、圧倒的に多い

現実社会では、「ちゃんとした人」「普通の人」の仮面を被っている人が多い。
でも、心の内側では全然ちがうことを感じていたりする。

  • 孤独

  • 自信のなさ

  • 疲れ

  • 周囲への違和感

  • 誰にも言えない不安

それらを、みんな“見せないだけ”。

つまり、あなたがネットで見つけた“似た人たち”は、現実にもちゃんと存在している。

ただ、その人たちもあなたと同じように、
黙って隠しているだけなんだ。


🌱 「ここにいるよ」と言える勇気が、誰かの救いになるかもしれない

もしあなたが、「ここに誰かいませんか」と感じているなら、
もしかすると、あなたのすぐそばにも同じことを感じている人がいるかもしれません。

でもその人もまた、言い出せずにいる。

だから、たったひと言でもいい。
ほんの少しでも自分の“ほんとう”を見せられたら、
それは、誰かにとっての「出口」になることがある。

スマホの中にだけ閉じ込められている“似た人たち”を、
現実に連れてくる方法は、自分の中から外に出すことなのかもしれません。


まとめ:あなたは、どこにも閉じ込められていない

  • ネットで見つけた“似た人たち”は、現実にもいる

  • ただ、お互いに隠しているから見えないだけ

  • 自分が“異常”なのではなく、世界が“狭すぎる”こともある

  • 現実とネットのズレは、あなたのせいではない

  • ほんの少し、自分を出すことで、つながれる現実もある


あなたがスマホの中で感じた“安心”は、幻じゃない。
あれは、確かにあなたにとっての“リアル”だった。

そして、その感覚を覚えている限り、
現実の中にも、きっとつくれるはず。

いまはまだ見えないだけ。
でも、あなたはひとりぼっちじゃない。
ただ、みんなも隠れてるだけ。

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