猫みくじ「失礼な態度を とられたときに 自分のせいと思わない」

失礼な態度を とられたときに 自分のせいと思わない 猫みくじ

「なんだか、私が悪い気がしてくるんです」

こんな相談をされたことがあります。

「ある人と話していると、毎回どこか気分が悪くなるんです。
でも何が悪かったのかはっきりわからなくて。
気づくと、私が“何か失礼なことを言ったのかな”って考え込んでしまって……」

この話、聞いていてハッとする人は少なくないはずです。
誰かと関わったあとに、意味もなく自分を責めてしまう感覚
「うまく話せなかったかな」「ちょっと失礼だったかも」「気を悪くさせたかな」

でも、よくよく振り返ってみると、
自分は特に何も失礼なことをしていないんですよね。

ではなぜ、私たちは“自分が悪かったかもしれない”と感じてしまうのでしょうか。


言葉には出ない“失礼さ”がある

人は誰しも、露骨に攻撃されたときには、「あ、今のはひどい」と気づけます。
でも、本当にやっかいなのは、**言葉にしにくい“じわっとくる失礼さ”**です。

たとえば――

・話しかけたのに、明らかに興味なさそうな態度
・相手の目を見ない
・こちらの意見に対して、にやりと笑う
・会話の最後に「で?」と投げやりな返し
・過剰な沈黙や間を使って圧をかける

こういう態度って、パワハラでもモラハラでもなく、
「ちょっとしたこと」なんですよね。

だからこそ、こちらは「自分の受け取り方が悪いのかも」と思ってしまう。
でもそれは、相手が“言葉にしにくい方法で失礼を行使している”からなのです。


一見、冷静。だけど、心がざらつく人たち

あなたの周りにもいませんか?
言葉は丁寧。表情も崩さない。
なのに、話したあとに自分だけが嫌な気持ちになっているような人。

「なんで私、こんなにモヤモヤしてるんだろう?」
その答えが見つからないまま、自分を責め始めてしまう。

でも、それはあなたのせいではありません。
それはきっと、相手が無意識に“失礼さ”を投げかけていたからです。

こういう人たちは、「攻撃的ではないけれど、明らかに人を見下している」
という空気感を、絶妙に演出するのが上手です。

そしてなぜか、その責任を相手ではなく“自分に感じさせる”ような雰囲気を作るのです。


無自覚か、意図的か――失礼な人の“2種類の正体”

失礼な態度をとる人には、大きく2つのタイプがいます。

① 無自覚な失礼タイプ

これは、悪気があるわけではなく、
ただ単に人との距離感や配慮が極端にズレている人です。
本人は冗談のつもりだったり、軽く流しているだけのつもりでも、
こちらからすると「バカにされた」「軽んじられた」と感じてしまう。

このタイプの厄介なところは、
指摘しても「え?何が?」と悪気のなさを前面に出してくるところ。
それによって、こちらが「考えすぎだったのかな…」と引いてしまうのです。

② 意図的な失礼タイプ

こちらはもっと巧妙です。
自分の優位性を保つために、あえて相手の自信を削ぐような言動をする
自分は冷静を装い、相手に「私が悪かったのかも」と思わせることで、
上下関係を作り出そうとします。

こうした人は、言葉にしにくい“間”や“沈黙”や“目線”を使いながら、
じわじわと相手の心を削っていくのです。


「私が気にしすぎなのかな?」と思ったら要注意

このタイプの人に出会うと、
被害を受けている側が「私が悪かったのかも」と錯覚しがちです。
でも、それは相手の術中にハマっている状態

「自分が気にしすぎ?」と感じるときほど、
一歩引いて冷静に振り返ることが必要です。

・相手の言動に一貫性はあったか?
・自分の気持ちを尊重してくれたか?
・対等な関係だったか?

これらを冷静に思い出してみると、
「やっぱりあれはおかしかったな」と気づくことがあります。


あなたの“受け取り方”がすべてではない

人はつい、「自分の感じ方」を疑います。
「きっと私が繊細すぎるんだ」
「気にしすぎる自分が悪いのかも」

でも、忘れないでください。
失礼な態度をとられたときに不快になるのは、自然な反応です。

それを「気のせい」とか「自分の問題」にすり替えてしまうと、
どんどん自信を失っていきます。

あなたの「なんか変だったな」という感覚は、間違っていません。
その直感を、大切にしてください。


失礼な人に、正面からぶつかる必要はない

では、どうすればいいのでしょうか?
失礼な人と出会ってしまったとき、
一番大切なのは、**「まともに相手をしないこと」**です。

こういった人たちは、あなたのリアクションに価値を見出している場合があります。
イラッとした顔、動揺した表情、言い返そうとする態度。
それらはすべて、相手の「勝利感」を強める燃料になります。

だからこそ、正面から反論しようとするよりも、
距離を取ること、視線を外すこと、関係性を薄めることが有効です。

あなたが大切にすべきなのは、
失礼な人を変えることではなく、あなた自身の心を守ることです。


まとめ:自分の感覚を疑わないで

失礼な態度にさらされたとき、
一番傷つくのは、「自分の感覚を否定されること」です。

でも、あなたの中に芽生えた違和感は、
あなたの心が自分を守ろうとしてくれているサインです。

それを信じて、距離を取りましょう。
無理に受け入れたり、好かれようとする必要はありません。
あなたを曇らせる人の評価よりも、
あなたを晴れやかにする人との関係の方が、ずっと大事です。


“あなたが悪いわけじゃない”
その言葉を、胸のどこかにしまっておいてください。

そして今日、もしまた「なんかモヤモヤするな」と感じたら、
すぐに“自分のせいかも”とは思わないでください。

その違和感は、ちゃんと意味があります。
それは、あなたの心が「ちゃんと自分を大切にしてね」と教えてくれている声ですから。

スポンサードリンク