首を後ろにそらすと腕が痛くなる~頚椎症を克服するまで

頚椎症克服するまで

頚椎症のはじまり

 

朝起きると

朝起きると、首が曲がった状態で寝ていることに気づきました。自分の頭と肩で「く」の字を描けるくらいでした。

首を右に回すと激痛が走り、首を動かせない状態。それでも枕から首を起こそうとすると、さらに痛みが走ります。

たまに寝違えることはあったため、今回も同じだろうと思い、あまり気にしていませんでした。

時間が経てば治るだろうぐらい思っていました。

しかし、数日経過しても首は治りませんでした。特に枕から顔を起こそうとするたびに痛みが走り、首を動かすだけで痛みを覚悟する必要がありました。

首は治りつつあるけど・・・

すぐに接骨院に行き、首の施術を受けることに。施術中は動かすたびに痛い状態。先生から「本当に硬いですね」といわれるほど。

「これで本当に治るのだろうか」と疑問に思っていました。

しかし、通院してから数日後、首を動かしてもさほど痛みを感じないまでになりました。痛みの最大値を100とするなら30ぐらい。

それでも後ろを振り返ろうと首を動かすと痛みが走ります。週1回は接骨院に通院し、毎日、首の周りにロキソニンを貼って生活していました。

1ヶ月すると、あまり大きく首を回さなければ痛みが走らないまでに。とはいえ、首は良くなると同時になぜか右腕に痛みがありました。走ったりすると右腕に痛みが生じます。

最初は右腕を負傷したのと思ったのでが、特にぶつけたわけでもなく、思い当たることがありませんでした。これが「頚椎症」の始まりでした。

首を後ろにそらすと腕が痛い!

首の痛みは軽減されてしましたが、あるとき、首を後ろにそらすと、腕に痛みが発生することがわかりました。反対に首を下に向けているときは痛みがありません。

いろいろ書籍など調べると、頚椎に原因があるようで、該当する病名は「頚椎症性神経根症」。

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)は、頚椎の変性(椎間板ヘルニア、骨棘形成など)により、椎間孔の狭窄が生じ、神経根が圧迫され、主に片側に痛みやしびれが生じる疾患。

片側に痛みが生じるのが特徴のようで、今回右腕だけに痛みがあるのでまさに該当していました。症状がひどいときには1日1000回ぐらい右腕に痛みが走っていました。

電気ショック椅子に縛り付けられて拷問を受けているようです。ただ咳やくしゃみをするだけでも痛みが走ります。

「これがこのまま続くのではないか」と思うと不安になり、出勤途中の駅のホームで過呼吸になりかけたこともありました。病気になると体だけではなく、心も不安定になります。

病は気からという言葉もありますが、心と体はつながっていることを実感しました。

<参考本>
<くび・肩の痛み>頸椎症・五十肩を治すコツがわかる本

手術する人は100人のうち1人

あまりにも頚椎症性神経根症のせいで右腕が痛いので手術したほうが良いのかと思うほどでした。

時には「手術する必要があるのではないか」と思いましたが、そこまでする必要はなく、頚椎症関連書籍によると「100人に1人ぐらい」とのことでした。

頚椎症の治療では、日常生活動作に多大な支障が生じている場合を除き、最初から手術が行われることはほとんどないようです。

頚椎はデリケートなところでもあるため、手術は怖いもの。実際に同じ頚椎症になった知り合いの方は後遺症が怖いため、手術をしていませんでした。それでも普通に生活はできています。

知り合いの方から「手術が必要ない」と知ったときは安心し、このとき、信頼できる人からの発言は力になると思いました。

もしも病気に罹ったとき、自分が信頼しているかかりつけのお医者さんがいれば、心の安定を保ちやすいかもしれません。

マフラーをつけると痛みが楽になる

よくむち打ちにあうと、コルセットを首に巻く人もいますが、なぜかマフラーを巻くと痛みが軽減される気がしました。

冬に頚椎症を発症したこともあり、外出するときはマフラーをつけていたのですが、マフラーをしてないときより痛みがなかったのです。

理由としては首が固定されやすいと、首が温まるからかもしれません。マフラーをしているときは首を後ろにそらしにくくなり、首の動きもおさえられます。

また、頚椎症性神経根症の治療法には「温熱療法」が有効とされています。

さすがに仕事中にマフラーをつけて業務にはのぞめませんので、家にいるときだけ常にマフラーをしていました。

 接骨院では治らなかった

2ヶ月ほど接骨院に通ったのですが腕の痛みはなくなりませんでした。先生にそのことを伝えると「まだ痛むのですね」と言われるだけで、治療方法は変わりませんでした。

今後どうすればよいのか先生に聞いたとしても答えてくれませんでした。病気(頚椎症)について詳しく知らなかったのだと思います。

病気に詳しくない先生に施術されても病気が治ることはありません。もっと早く気づけくべきでした。

頚椎症に限らず、早期に対処することはとても大切です。例えば、よく突発性難聴になった場合、2週間以内に治療しないと耳が聞こえなくなるといった話もあります。

今回の経験を通じて、信頼できるお医者さんとは学び続ける人だと思いました。

整体・接骨院がダメなのかは断言できませんが、常に同じことをしていて、患者の悩みに向き合わない人はよくないでしょう。

そのため頚椎症に詳しい先生を探すことにしました。

 

鍼は効くのか~頚椎症を克服するまで

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