どうしようもない私にダイエットの神さまが降りてきた
ダイエットの神さまとあなたとの会話を通じて、ダイエットにおいて大切なことが学べます。空欄(「 」)になっている箇所は自分に置き換えて答えてください。
ダイエットに食事制限は必要なのか
無理のない範囲であらかじめ食べる量を決めておく。
「食事制限をしたほうがいいですかね」
「やめたほうがいい」
「どうしてですか」
「続かないからだ。よくリバウンドしている人を見かけないか」
「見かけますね」
「それは無理をしてしまったからだ。ダイエット中は食事制限したり、一生懸命筋トレしても、やめてしまったら意味がない。決して無理は続かない」
「続けなければ意味がありませんよね」
「だからこそ、無理しなくても良いようにすることが大切だ。どうすればよいと思う?」
「 」
「私なら、長期的な目標を立てる。よく1ヶ月で10キロ痩せたなんてダイエット関連の広告を見るが、そんな方法は続かない」
「急激に痩せられるのはうらやましいですが」
「痩せた後が大切なんだ。もしも、急激に痩せたのであれば、それを続けるしかない。例えば、君の好きな食べ物はなんだ」
「 」
「じゃあ、それをダイエットのために一生我慢しろと言われたらどうだ?」
「しんどいですし。無理ですね」
「だからこそ、長期的に痩せる計画を立てたほうがいい。例えば、1ヶ月で2~3キロぐらいにしておいたほうがいい」
「じゃあ、私は( )ヶ月ぐらいかけたほうがいいのですね」
「そうだ。突然、食べなくなるのはやめたほうがいい」
「お菓子でもですか?」
「そうだ。お菓子が好きならお菓子を食べてもいい。ただし、徐々に減らすことだ」
「どのように減らせばよいのですか?」
「まずはお菓子を食べる際に食べる量を決めることだ。例えば、食べる量だけ器に分けて食べるのも良い」
「そうであれば、最初から小分けになっているお菓子を食べてもいいわけですね」
「そうだな。あと、高級なお菓子を食べるのも良い」
「なぜですか?」
「高級なお菓子だともったいなくて、たくさん食べたいとは思わないだろう?」
「確かに」
「食事は無理のない範囲で減らすことだ。もしも本当に食事を制限できないのであれば、その分を運動でカバーすればいい」
「私も食べ過ぎたら、いつもより多く筋トレをすることにしています」
「必要以上に食べたら運動をするといった罰ゲームを設けるのはいいな」
「とくに仕事でお付き合いがあると避けられません」
「仕方ないことだな。運動だけではなく、会食の前日、会食の次の日の朝は食事の量を減らすのも良い」
「明日は会食なので、今日は食事の量を控えます」
帰宅してから筋トレする
帰宅してからどのように過ごしていますか。
「は~疲れた」
「家に帰ってきたようだな」
「びっくりした!待ち伏せしていたんですか」
「君を待っているほど私は暇じゃない」
「どうしているんですか」
「少し活を入れないといけないと思ってな」
「えっ」
「最近、トレーニングをサボっていないか。『今日は仕事で帰りが遅かったから』『体調が悪いから』なんて言いながら」
「どうしてわかるんですか」
「君のしそうなことなんて手に取るようにわかる。どうしてトレーニングできないかわかるか?」
「やる気がないからでしょうか」
「わかっているじゃないか。君の味方をするわけではないが、常にモチベーションが高い人なんてなかなかいない」
「そうですよね」
「だからこそ、やる気を起こさなくてもできるようにすることが大切だ」
「どうすればよいのでしょうか?」
「例えば、帰宅してすぐにトレーニングすると決めることだ。かならず誰でも家に帰るためトレーニングしやすい。」
「今しろということですね」
「そうだ。そもそも帰宅してゆっくりしてしまうと、体は休憩モードになってしまい、なかなかやる気を出すのは難しい。くれぐれもベットやソファーでくつろいでしまったら厳しい。それこそまた工夫が必要となる」
「まさに私ですね。どうすればよいのでしょうか?」
「例えば、ルーティンを作るといい」
「ルーティンとは何ですか」
「毎日同じことをする習慣だ。それをすることでやる気のスイッチが入るようにする。有名なのがイチロー選手だ。必ずイチロー選手は打席に入る前、四股を踏むような動作をしたり、打席でバットを立てたることがあるが、それもヒットを打つための状態を作っている」
「たしか、イチロー選手は起床時間、自宅でのトレーニング内容、食事の時間、球場入りする時間、試合前に行うストレッチやマッサージの内容、帰宅して食事を摂る時間、就寝時間まで決めていると聞いたことがあります」
「詳しいな。一時期、イチロー選手はルーティンのために毎日カレーを食べていると報じられたこともあるくらいだ」
「毎日カレーですか。よく飽きないですね」
「イチロー選手まで徹底する必要はないが、自分なりのルーティンを作ればいい。例えばトレーニングを始める前にいつも同じ音楽を流すのも良いかもしれない。君は誰の曲を聞いたらやる気が出そうだ?」
「( )ですね」
「その曲を毎回聴いてからトレーニングを始めれば、いずれ音楽を聴いた途端やる気が湧いてくるはずだ」
「すごいですね!」
「他にも家のどこで筋トレをするのか、場所を決めておくのも良い。自宅にトレーニング部屋があればのぞましいが、もしもなければ、毎回同じ場所でトレーニングすればよいだろう」
「なるほど。私は( )」
「じゃあ、今日からそのようにして筋トレしてくれ。ただし、ルーティンで気をつけ欲しいことがある」
「何ですか?」
「毎日できないことをルーティンにしないことだ。なかなか習慣化できない」
「気をつけます」
運動の順番を変えるだけで効果が変わる
ただ運動するのではなく、順番を意識するだけで痩せる効果が変わります。
「雨が降っていたけど、今日も何とか走れてよかった」
「雨の日も走るとは。ようやくやる気が出てきたようだな」
「意外と気持ちいいんですよね」
「シャワーランはいいよな」
「シャワーランって言うんですか。知りませんでした」
「アメリカでは最新の雨具を試すために、雨の日に走る人は多い」
「私は雨具は着ないですが・・・」
「ランニングもいいが、ただ走っているだけではよくないぞ」
「そんな~頑張っているのに」
「有酸素運動って知っているか?」
「何ですか、それ?」
「有酸素運動とは、酸素を消費しながらできる運動だ。ランニング、スクワット等が挙げられる」
「ダイエットと何の関係があるのですか?」
「有酸素運動は体内に酸素を取り込んで脂肪を燃焼させ、その結果できた物質をエネルギー源とする。例えば、体重60kgくらいの人が1時間軽めのジョギングを行うと大体消費カロリーは350kcal~400kcalくらいになる」
「消費カロリーが意外と少ないですね」
「より効果的に消費する方法はあるのだが・・・・」
「なんですか?」
「どうしようかな」
「もったいぶらずに教えてくださいよ」
「仕方ないな。有酸素運動の前に無酸素運動をすることだ」
「酸素を必要としない運動ですか」
「例えば、筋トレだ」
「どうして、筋トレが効果を高めるのですか」
「筋トレをすると脂肪の使われる率が高くなるということがわかっている。成長ホルモンが分泌されて、脂肪を分解し、遊離脂肪酸へと変わるからだ」
「遊離脂肪酸って何ですか?」
「覚えなくていい。使いやすい状態になった脂肪と考えてもらえばいい」
「では、そのときに有酸素運動をすると脂肪が消費しやすくなるわけですね」
「そうだ。そもそも筋トレは筋肉がつくつかない関係なしにすぐに代謝が上がる。アメリカの研究では筋トレ後の代謝が高まっている状態は48時間続くという報告も出ている」
「すごいですね」
「運動の順番に気をつけるだけで効果は変わってくる。反対に有酸素運動の後に筋トレを行うと成長ホルモンの分泌が著しく下がることもあるから気をつけろ」
「わかりました」
スポーツウェアを新品でそろえるはよいのか
新しいものをそろえてから取り組もうとする人もいますが、意外と正しかったりします。
「今日はバーゲンでたくさんスポーツウエアを買えました」
「すごい量だな。しかも派手なTシャツばかり」
「いいじゃないですか。夜に走ることが多いのでなるべく目立とうと。これなんか車のライトに反射するんですよ」
「まあいい。それで君の気持ちが上がるなら」
「意外と肯定的なんですね」
「何でもそうだが形から入る人は多い。悪いことのように思われるが、私はいいと思う」
「どうしてですか?」
「何でも最初は形から入るからだ。有名なのが「守破離」だ」
「しゅ、は、り?」
「武道や芸能など世界で良く使われ、人が成長する上で重要なステップだ」
「具体的には?」
「「守」は指導者の教えを忠実に守り、聞き、模倣する段階。「破」は指導者の教えを守るだけでなく、自分の考えや工夫を模索し試みる段階。「離」は指導者から離れ。自分自身の形を作る段階になる」
「そんなステップがあるのですね」
「最初は形から入るものだ、だから、雑誌でも詳しい人でもかまわないので、オススメのものを着ればいい。最近のスポーツウェアは機能が優れているので、投資する価値はある」
「紫外線をカットしてくれたり、体温を調整してくれるなどすごいですよね。私は( )を参考にしています」
「できれば、デザインより機能を重視して欲しいが、本当に運動を極めたくなったら考えればいい」
「今日は優しいですね」
「いつもだろ!できれば、自分への投資を惜しまないことだ安いものを買ってケガをしたらもともこもない。私は1000万円貯金するよりも、1000万円使って健康に投資したほうがはるかによいと思っている。病気になったら何も出来なくなってしまうから」
「まず、私は1000万円も稼げないと思いますが・・・」
「そう言うな。たとえであって、まずは自分への投資ありきということだ」
「やっぱり、神さまらしいですね」