大学時代を後悔しないための5つの心構えとは
目標を立てても、行動したとしても、なかなかうまくいかないこともあります。うまくいかないときにはどうすればよいか、目標を達成するための「心構え」を紹介します。
まずはやってみる
私はどんな仕事でも価値観に合わない仕事以外は引き受けます。今までやったことがない、経験したことがない仕事であっても同じです。
「できるかできないか」ではないか「やるかやらないか」
できない理由を考える時間があれば、その仕事をするためにどうすべきか考えます。たとえ、今の自分にとって難しそうであったとしても、少しでもできる可能性があるのであれば挑戦します。
本当に目標を達成するのに必要なのは学歴でも能力でもありません。心の底から「できる」という気持ちです。
「できると思っても、できないと思っても、どちらも正しい。ただ結果が違うだけだ」
世界の自動車王と言われたフォードモーター創設者ヘンリーフォードの言葉です。実際にフォードは大学を出ていません。
人が成長するときは「自分以上のこと」に取り組んだときです。確実に自分ができることばかりしていたら成長しません。自分にとって困難なことほど「成長する機会」を与えてくれます。
世の中にはやってみて初めてわかることがたくさんあります。できるかどうかはやってみてから考えればいいのです。準備しているうちにチャンスが逃げてしまうこともあります。だからこそ「本当にできない」と思うこと以外は挑戦しましょう。
1990年代にシカゴ・ブルズを6度の優勝に導き、5度の年間MVPを受賞し、バスケットボールの神様と称されたマイケルジョーダンはこのような言葉を残しています。
「私は失敗を受け入れることができる。しかし挑戦しないことだけは許せないんだ」
すぐに動く
20代のうちに全員が億万長者になっていますが、あなたはこの3人の大学時代の共通点はわかりますか?
「マイクロソフトの創業者ビルゲイツ」
「アップルの創業者スティーブジョブズ」
「フェイスブック創業者マークザッガーバーグ」
大学を中退していること。自分のやりたいことを見つけ、他のことを捨ててまで仕事に取り組んでいます。
成功するかどうかはどれだけ時間をかけたかどうか。早く始めれば始めるほど、成功する確率は高くなります。学生からよく聞かれる質問があります。
「いつからOB訪問をしたほうがいいですか」
「就職活動はいつから始めればよいですか」
いつから始めても自由です。大学1年生からOB訪問を始めて2年間で社会人を100人訪問した人もいます。
自分が「やろう」と思った時がベストタイミング。一番モチベーションが高いため、行動しやすいでしょう。タイミングを逃すと「やらない理由」ばかり考え始めます。
いつかやる気がなくなり、結局、行動しません。後悔はやったことより、やらなかったことに多いもの。いつかは一生やってきません。
いつかやれるのであれば今日でもできるはずです。やりたいことがあれば今すぐ始めましょう。
失敗してもいい
なぜ、失敗するのか考えたことがありますか。普段やらないことをやろうとするからです。例えば、歯磨きしたり、食事することを失敗しないはずです。
あなたにとって「当たり前のこと」は失敗しません。当たり前にするためには、繰り返し行うこと。つまり、失敗しないためには何度も何度も失敗を繰り返すこと。
世間で活躍している人の話を聞くと「成功話」にとらわれがちですが、その裏では多くの失敗をしています。ただ失敗を繰り返すのではなく、そこから学ぶことが大切です。
あなたが失敗したとき「何を学んだろうか?」と考えましょう。失敗だったのではなく学んだ経験があっただけです。例えば、エジソンが電球を発明したとき1万回も失敗したそうです。新聞記者がエジソンにインタビューを行ったときのこと。
「あなたは電球を発明するのに1万回失敗したのだそうですね」と聞いたことがあるそうです。そのとき、エジソンはこのように答えました。
「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」
失敗しない確実な方法は何もしないことですが、それと同時に学ぶ機会も失っているのです。
時間をかけて取り組むだけではうまくいかないもの。早く失敗に気づいて、早く改善することが大切です。
誰にでも失敗はあります。そこから学び、2 度としなければいいのです。失敗するのであれば、早く失敗しましょう。
ベストを尽くす
本番で100%を出すことは誰だって難しいもの。例えば、オリンピックでは優勝候補と言われるスポーツ選手があっさりと一回戦で敗退することもあります。
どんな人でも100%の力を出すことは難しく、自分のベストを尽くすことが大切です。日頃から本番と同じくらいの緊張感でのぞめればよいでしょう。
人生に「練習」はなく、常に「本番」しかありません。「本番は練習のように、練習は本番のように」と心がけてください。勝手に自分を制限して力を発揮できないところもあります。
今、自分がどれだけ頑張っているのか見極めるために問いかけてください。
「今のあなたは目標に向かって100 点中何点頑張っていますか?」
満点でなければまだまだ頑張れます。とはいえ、あまりにも完璧を求めすぎないようにしましょう。大学に入学してから「すべてAを取得する」と目標を立てた学生がいました
しかし、大学1年生の時の試験でたった一科目Aを逃すことに。すると「単位ギリギリでもよい」と考え、全く勉強しなくなってしまいました。
たとえベストを尽くせたとしても結果がついてこないこともあります。そのような時は「本気で取り組んでいたかどうか」確認しましょう。
例えば、「悔し涙」を流しているかどうか?
自分が一生懸命頑張ったからこそできること。悔し涙を流せるのは真剣に取り組んだ証拠です。結果がついてこなかったとしても、それまでの努力は決して無駄になりません。
きっと次につがなります。
人と違くてもいい
人と違うことをすることはとても素晴らしいこと。人と同じことをしていれば楽ですが、そこから何も生まれません。
大学の授業では後ろの席から埋まることが多いです。最前列に座る人はほとんどいません。教室の最前列に座るとよいことがたくさんあります。
まず、緊張感があること。先生の前で寝ることはなかなかできず、真剣に話が聞けます。
次に、意識の高い知り合いができること。前の席に座っている人は意識が高いか、真面目な人が多いです。あなたから声をかければ、何か学べるかもしれません。
私が社会人になっても付き合いのある友人は授業で声をかけた人です。大学では先生だけから学ばなくてもよいのです。
最後に、先生に覚えられること。何度も顔を合わせていれば先生があなたのことを覚えてくれるかもしれません。何かわからないことがあれば質問しやすいでしょう。
同じ時間を過ごすのであれば、最大限学べる環境で授業を受けましょう。
実際にある大学の授業に関するアンケートでは、授業中に前、真ん中、後ろの席に座っている人の満足度を調査したところ、前の席に座っている人の満足度が一番高くなっていました。授業内容は同じであるため、学ぶ姿勢の違いから生じています。
まわりの人がどう思うかよりも、自分がどう思うのか。「どうしている自分が一番好きなのか?」を考えましょう。