どうしようもない私にダイエットの神さまが降りてきた
ダイエットの神さまとわたし(あなた)との会話を通じて、ダイエットにおいて大切なことが学べます。空欄(「 」)になっている箇所は自分に置き換えて答えてください。
ダイエットの正しい目標設定とは
「ダイエットに取り組み始めたときは体重が落ちたのに、最近、なかなかうまくいかなくて」
「当然だ」
「そうなんですか」
「あまりにも短期間で急激に体重を減らそうとすると、脳は体重を減らすまいとエネルギーをセーブするようになる」
「知りませんでした・・・」
「必ずダイエットに停滞期はある。結果が出ないと焦ってしまう人は多い。しまいにはダイエットを諦めてしまう人もいる」
「まさに私ですね」
焦っていいことはない。まずは停滞期があることを認識しておくこと。そして、体重を目標としないことが大切。体重は日によって変わるし、何よりすぐに結果がでない
「では、どうすればよいのでしょうか」
「目標を設定するときには、頑張れば頑張るほど結果が出るものにすること。何かないか?」
「よくわかりませ~ん」
「メジャーリーガーのイチロー選手を知っているか?」
「もちろん」
「イチロー選手は打率を目標とせず、ヒットの回数を目標としている。試合に出場するに打率は変動するが、ヒット数は増えるしかない」
「確かにそうですね」
「だからダイエットでも同じような目標を設定することだ。例えば、ダイエットに取り組んだ回数、これまでの合計腹筋数など」
「なるほど。ダイエットに取り組んだ回数は楽ですね」
「目に見える形で記録するのも良い。例えば、ダイエットの回数を正の字で書くのも良いだろう。目標を達成していることを認識しやすくするとやる気が維持しやすい」
「私にも難しそうな気がしますが・・・今まで日記が続いたことがないのですし・・・」
「だったら、記録できるグッズを利用すればいい。時計のように身に付けているだけで生活のデータが蓄積されるものもある」
「そのようなものがあるんですか。どんなデータが蓄積されるのですか」
「例えば、歩数、距離、睡眠、消費カロリーなど。ボタン1つでWEBシステムで共有できて、自分の状況を簡単に確認できる」
「便利ですね!何かおすすめはありますか?」
「ネットで探してみます」
「ともかく、ダイエットは長期戦だ。『たった1ヶ月で痩せる』「30キロ痩せた」など強調したダイエット関連の広告を見るが気にしなくていい」
「自分のペースで取り組むことが大切なのですね」
「イチロー選手はこんなことを言っている『小さなことを積み重ねることが、 とんでもないところに行くただひとつの道だ』」
ダイエットにジムは必要なのか
ダイエットをするためにジムに通おうとする人もいますが、正しいとは限りません。
「今までジムに行ったことはあるのか?」
「二回くらいです」
「二回ってどういうことだ?」
「ジムに通おうとしたのですが、なかなか続かかなくて」
「どれくらい会員だったんだ?」
「1年くらいですかね。6万円ぐらい損しました」
「よくあることだ。なぜ、そうなると思う?」
「めんどくさいからですかね」
「それもあるだろう。そもそも、何のために通うのか明確になっていないことが多い」
「確かに。ジムに通えば、頑張れるかなぐらいの気持ちでした」
「間違いではない。まわりで頑張っている人を見たり、ジムのプログラムに参加すれば、嫌でも頑張ろうと思うから」
「そうですよね」
「ただし、ジムに行くまでが一番大変だ」
「その通りです」
「たいてい言い訳をする。『今日は疲れているし・・・』『体調が悪いし・・・』」
「よく言ってました」
「だからこそ、ジムに行くのであれば、通うのが苦にならないようにすることも大切。どうすればよいと思う?」
「 」
「私は『帰り道にあるジム』に通うことだと思う。通学、通勤でも、必ず家には帰るだろうし」
「確かに良いかもしれませんね。でも家の近くにジムがなくて」
「だったら引っ越せばいい」
「そこまでは・・・」
「そもそも自分でトレーニングできるのであればジムに行く必要はない。ジムに長年通っても痩せられない人は多い」
「どうしてですか?」
正しい方法でトレーニングをしていないからだ。そもそもジムのビジネスモデルはすぐに結果を出してもらってしまうと困る」
「そうなんですか」
「ずっと長く会員でいてもらったほううが会員費が得られるからだ」
「確かに」
「それに君のように幽霊会員がいたほうが有難い。何もしなくても会員費が得られる」
「私は貢献していたのですね」
「前向きなやつだな・・・もしも、会員全員がジムに通うことになったら、人が多すぎて運営でいなくなるだろう。とはいえ、最近は結果をコミットするジムも増えている
「よくCMを見かけますね」
「確かに結果は出るだろう。その分、会費は高い。だらこそ真剣になれる。だが、何より不安なのがリバウンドだ」
「私も何度もリバウンドします」
「短期間に食事制限、トレーニングをすれば痩せるだろう。しかし、それを維持しなければらない。その習慣が定着せずに元の生活スタイルに戻せば、あっという間に太るだろう」
「結局、ダイエットはずっと続けるしかないのですね」
「そうだ。だからこそ、自分が続けることができるペースで取り組むことが大切となる」
「無理しても続かないですよね」
「ただし、君の場合は限界が低すぎる。自分が思うより限界は先にあるものだ」
「きびし~ですね」
「いろいろジムのメリット、デメリットは話してきたが、君はこれからジムに通うのか?」
「 」
ダイエットでは野菜を先に食べる
ダイエットをするために食べるものだけではなく、食べる順番を意識することも大切。
「君は食べているとき、いつも好きなものばかり先に食べるな」
「だって、好きな順に食べていけば、常に一番おいしいものを食べたことになりますけど、嫌いな順に食べていけば、常に一番嫌いなものを食べたことになりますから」
「なんかややこしいヤツだな。でも、ダイエットをするかぎりは許せないな」
「え~、どうしてですか~?」
「ダイエットでは食べる順番が大切だ。食事をするときは野菜を先に食べるといい」
「野菜は好きなのでかまいませんが、どうして順番が大切なのですか?」
「まずは野菜を食べるには時間がかかること」
「たしかに、時間がかかりますね」
「良く噛むことで、からっぽの胃を落ち着かせてくれ、食べる勢いを抑えられる。何より食物繊維を多く含んでいるため、腸の中で糖分や脂肪分の吸収を抑えてくれたり、包み込んで排出してくれたりする」
「いいこと尽くしですね」
「それだけではない。血糖値が急に高くなることを防いでくれる」
「前に神さまが言っていた糖分を脂肪に変えるインスリンを抑えてくれるのですね」
「よく勉強しているな。行動はともなわないのに。ちなみに食物繊維には血糖値の上昇を抑える効果があるものとそうではないものがある」
「そうなんですか。効果がある食物繊維を教えてください」
「水に溶ける水溶性食物繊維だ。水に溶けると胃や腸の中で食べ物を包み込んでくれる。脂質の吸収も抑えてくれるので、コレステロールや中性脂肪の改善の効果も期待できる」
「すごいですね。ちなみにどんな食べ物に含まれているのですか」
「納豆、おくら、海藻類、切り干し大根、ごぼう、きな粉、梅干しなどだ」
「いつも( )なら食べていますよ」
「それは素晴らしいな。あとは食べる順番だけ気をつけることだ」