「なんで私は痩せないんだろう?」と問い続けた日々
「毎日そんなに食べてないのに、なんで太るんだろう?」
食後にお腹をさすりながら、そうつぶやく人は多いかもしれません。
運動もしようとしているし、サプリも飲んでいる。
夜は炭水化物を控えているし、水もたくさん飲んでいる。
それでも体重計の数字は変わらない。
むしろじわじわ増えていく。
そんなとき、人はこう考えます。
「きっと代謝が悪いんだ」
「運動が足りないのかも」
でも、それって本当にそうでしょうか?
「代謝」や「運動不足」が“免罪符”になっていないか?
人間は、理由を探す生き物です。
なぜ結果が出ないのかを説明できないと、不安になるからです。
そこで持ち出されるのが「代謝」や「運動不足」という言葉。
でも実は、これらが本当の原因であるケースはごく一部です。
「代謝が悪い」は本当に事実?
確かに、年齢を重ねると基礎代謝は少しずつ落ちていきます。
10代〜20代の頃と同じ生活をしていても太りやすくなるのは事実です。
でも、それは“少しずつ”の話。
現実には、1日の摂取カロリーが消費を超えていることが大半。
つまり、食べ過ぎているのです。
代謝のせいにしてはいけないわけではありません。
ただし、そこに全てを預けてしまうと、行動が止まるのです。
見直すべきは“量”ではなく、“無意識”の摂取
「私はそんなに食べていない」本当にそうですか?
「1日3食しか食べていない」と言う人に話を聞くと、
間食や飲み物に想像以上のカロリーが含まれていることが多いです。
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毎朝のカフェラテ(200kcal)
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おやつのクッキー2枚(150kcal)
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夕飯後のアイス(300kcal)
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移動中に飲むジュース(180kcal)
これだけで800kcalを超えます。
本人にとっては「ちょっとずつ」「そんなに食べていない」
でも、体は正直に蓄積しているのです。
運動だけで痩せるのは難しい現実
ランニング30分で、消費できるカロリーは?
たとえば、体重60kgの人が30分間ジョギングしたとします。
消費カロリーはおよそ200〜250kcal程度。
これはコンビニのチョコパン1個分にしかなりません。
運動を習慣化することはもちろん大切です。
でも、運動「だけ」で痩せようとするのは非効率なのです。
むしろ大切なのは、まず「食べ過ぎ」をやめること。
運動は、その後の体調管理や体力向上のために行うべきものです。
「痩せたい」と思うなら、見つめるべきは日常の“当たり前”
人は、都合のいい理由を探したがる
「私は代謝が悪い」
「仕事で疲れてるから、運動なんて無理」
「体質だからしょうがない」
それらの言葉が“言い訳”になっていないか、一度立ち止まって考えてみてください。
責める必要はありません。
でも、もし痩せたいと思っているなら、正直に自分の生活と向き合うことが必要です。
現実と向き合えば、変化は始まる
「代謝が悪いんじゃなくて、食べ過ぎている」
「運動不足じゃなくて、食べ過ぎている」
この言葉を聞いて、ドキッとした人もいるかもしれません。
でも、それはとても大切な気づきです。
なぜなら、原因が自分の中にあるということは、変える力も自分にあるということだからです。
“足し算”ではなく、“引き算”から始めよう
健康やダイエットに関する情報は世の中に溢れています。
新しいサプリ、新しい運動法、食事法。
でも、本当に大切なのは、まず「今、過剰に摂っているものを減らす」こと。
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間食をやめる
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飲み物を水かお茶にする
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夜遅くに食べない
これだけで、1週間もすれば身体に変化が出始めます。
あなたはすでに、“変われるステージ”に立っている
本当は、自分でもわかっているんです。
太る原因が、運動不足や代謝のせいだけではないこと。
ただ、直視するのが少し怖いだけ。
やめるのが惜しいだけ。
変わるのが面倒なだけ。
でも、少しずつならできるはずです。
食べ過ぎを“少し減らす”ことから始めてみてください。
まとめ:言い訳をやめたとき、変化は加速する
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「代謝が悪い」は、ほとんどが言い訳
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運動だけでは痩せない。まずは食べ過ぎをやめる
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“無意識”の間食や飲み物のカロリーを見直す
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身体は、正直。習慣は嘘をつけない
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変わりたいなら、自分と向き合う勇気を持つこと
痩せることは、特別なことではありません。
ただ、「何を食べるか」と「どれだけ食べるか」を選び直すだけ。
そしてそれは、「誰にでもできること」です。
今日も、「ちょっと食べ過ぎたかも」と気づいたその瞬間から、あなたの変化は始まります。